一般・予防・歯周

periodontology

2026.05.01 一般・予防・歯周

食べる力は生きる力。高齢者の低栄養を“お口”から守るお話

年齢を重ねると、食事の時間にちょっとした変化が出てきます。「最近、肉が噛みにくいみたい」「パンの耳を残すようになった」「飲み込むときにむせることが増えた」。家族が気づくのは、こんな小さなサインです。でも、この“ちょっとした変化”が、実は低栄養やフレイルの始まりにつながることがあります。

🍙 食べにくさが栄養不足につながる理由

高齢になると、噛む力や飲み込む力が弱くなり、食べられるものが少しずつ偏っていきます。硬い肉を避けたり、生野菜を食べなくなったり、パサつくものが飲み込みにくくなったり、入れ歯の痛みで食事が億劫になることもあります。こうした変化は、口の機能が弱っているサインかもしれません。

🦷 歯科ができることは“治療”だけじゃない

歯科は、実は“食べる力”を守る専門家でもあります。

• 噛める状態を整える

虫歯や歯周病の治療、入れ歯の調整で「食べられるもの」が増えます。入れ歯を少し調整しただけで「久しぶりにお肉が食べられた!」という方もいます。

• 口の機能をチェックする

舌の力、噛む力、飲み込みの状態などを確認し、弱っている部分を早めに見つけます。舌の力が弱いと、飲み込みに時間がかかり、むせやすくなります。

• 簡単なトレーニングを提案する

「あいうべ体操」や舌の運動など、家でできるトレーニングで食べる力を維持できます。

🌼 食べる力を守ることは、生きる力を守ること

食事は、栄養をとるだけでなく、楽しみや生きがいにもつながります。「好きなものをおいしく食べられる」ことは、心の健康にも大きな力になります。

だからこそ、「最近食べにくそうだな」「むせることが増えたな」そんな小さな変化に気づいたら、

参考論文:依頼 鍋谷圭宏先生.indd 高齢者の口腔機能が,栄養摂取に与える影響 | CiNii Research