根幹治療・ブルーラジカル・訪問

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2026.08.01 根幹治療・ブルーラジカル・訪問

抗生物質を使わない ブルーラジカル治療の優しさ

こんにちは、高岡市の歯医者さん立浪歯科医院です。

「できれば抗生物質は使いたくないんです」 そんな声を、ここ数年とてもよく耳にするようになりました。

実際、日本化学療法学会雑誌(2020)の報告でも、 抗生物質の使いすぎが耐性菌の増加につながることがはっきり示されています。

抗生物質はとても便利なお薬ですが、何度も使い続けると菌が“薬に慣れてしまう”ことがあります。 そうなると、いざという時に薬が効きにくくなってしまいます。

そのため、今の医療では 「必要なときに、必要な分だけ使う」 という考え方がとても大切になっています。

■歯周病菌にも「耐性菌」は存在します

歯周病の原因菌である Porphyromonas gingivalis や Tannerella forsythia は、 抗生物質に対して耐性を持つ株が報告されています。

歯周病は“局所で起こる慢性炎症”で、 歯周ポケットの中にはバイオフィルム(細菌の膜)が存在します。 この膜が薬の浸透を妨げるため、 「薬が効きにくい → 反復使用 → 耐性菌が生まれやすい」 という悪循環が起こりやすいのです。

■先週、ブルーラジカル開発者の講演会に参加しました

先月、ブルーラジカル治療の開発に携わった東北大学の菅野太郎教授の講演会に参加してきました。 最新の研究や臨床での活用方法など、現場の視点で語られる内容がとても勉強になりました。 ラジカル治療が「抗生物質に頼らない新しい選択肢」として注目されている理由を、改めて実感できる時間でした。

ブルーラジカル治療(Lurou Radical Therapy)は、 特殊なラジカル(活性分子)を使って、 歯周病菌だけをピンポイントで不活化する治療法です。

抗生物質のように全身に広がるのではなく、 必要な場所にだけ作用するため、身体への負担がとても少ないのが特徴です。

参考となる研究では、

  • 歯周病菌の減少率:約 85% ・抗生物質使用量:0mg ・全身的な副作用:ほぼゼロ

と報告されており、 「薬に頼りたくない」「腸内環境を守りたい」 そんな方にとても相性の良い治療です。

■どうして“優しい治療”なのか

理由はとてもシンプルで、 必要なところにだけ働くからです。

抗生物質は悪い菌だけでなく、腸内の善玉菌まで減らしてしまうことがあります。 その結果、下痢や免疫力の低下などが起こることもあります。

一方、ブルーラジカル治療は“必要な場所だけに働く”局所作用型の治療です。
歯周ポケットの細菌にだけ反応し、周囲の健康な組織にはダメージを与えません。
抗生物質のように全身に広がらないため、副作用が少なく、耐性菌を生みにくいというメリットがあります。
こうした点が、この治療が注目されている理由のひとつです。

■まずは小さな検査から

もちろん、すべての歯周病に万能というわけではありません。 まずは歯周ポケットの深さ・細菌の種類・炎症の程度を調べることが大切です。

「薬に頼らない治療があるなら知りたい」 そんな方は、どうぞ気軽にご相談ください。

あなたの身体にやさしい治療を、一緒に選んでいきましょう。

■参考文献:

  1. Antibiotic Resistance of Human Periodontal Pathogen Parvimonas micra Over 10 Years – PMC
  2. Professionally Delivered Local Antimicrobials in the Treatment of Patients with Periodontitis—A Narrative Review – PMC